小樽は自然豊かな町。それゆえ、野生動物が多く共存しています。
「野生動物可愛い!何かエサあげようかな…!」
なんて考える人も中にはいると思いますが、野生動物へのエサやりは絶対にNGです!
今回は小樽で出会う可能性の高い野生動物と、絶対にやってはNG行動をご紹介します。
小樽で出会う可能性のある野生動物たち…!
小樽は自然が多い町なので、野生動物が出没します。
どんな野生動物に出会えるのか、実際に筆者が体験したお話も含めて、ご紹介していきます。
エゾシカ
エゾシカは北海道に生息するシカの一種。ドライブをしているときなど、林の中からヒョコっと顔を出していることもあります。
ちなみに、エゾシカは遠目で見ると「わぁ~シカだ~!」と、気分が上がるかもしれませんが、車道にピョンっと出てこられでもしたら、かなり焦ります。
私の友人は、走行中に林からピョンっと飛び出てきて衝突。車は廃車に…。友人は怪我することもなく、無事だったので不幸中の幸いでした。
筆者も夜に国道5号線(張碓付近)を車で走っているとき、カーブの途中にシカが車道中央でボーっと立っていたことがあります。ビックリして急ブレーキ。シカと衝突することなく、シカの目の前で止まることができました。それでも逃げなかったため、クラクションを鳴らすとビックリして森の中へ走って行ったんです。
シカは光を見ると驚いて硬直してしまうのだそう。いつシカと出会っても大丈夫なように、スピードの出し過ぎには注意し運転すること!
また、シカと衝突することが多い時間帯は夜なので、日が落ちてからの運転はシカが出てくるかもしれませんので、安全運転で走行しましょう!
キタキツネ
キタキツネとは北半球に多く生息するアカギツネの亜種。小樽はキタキツネと遭遇することが多いんです。
その風貌はとても可愛らしく、中には人慣れしているキタキツネがいるほど。
ただ、人慣れしているほど“人がエサをあげている”ことが分かって悲しくなります。
人がエサをあげることによって、人通りの多い場所に出没するように。そして車に跳ねられてしまうのです。
キタキツネには、エキノコックスという寄生虫が体の中にいます。(いないキタキツネもいますが。)
本来はキタキツネと野ネズミの間(食べるー食べられる)で完結する寄生虫。しかし、なんらかの形で寄生虫の卵が人の口に入ることがあり、寄生虫に寄生されると、エキノコックス病という病気を発症します。寄生する箇所によって症状がさまざまですが、最悪死に至る危険な病気なんです。
どうして人の口に入るのか…それには色々考えられるのですが、一番は野生のキタキツネを触ること。たまに野生のキタキツネを触っている観光客の人も見かけます。それほど「人=エサをくれる」がキツネもわかってしまっているんですね。また、キタキツネが川の近くで糞をし、その川の水を人間が飲むことなども考えられますよ。
タヌキ
小樽でもあんまり見られないタヌキ。筆者も多く見かけてはいません。
だけど、山の中を走っていると、たま~に道路を横断したりしています。偶然パッと目が合ったことはありますが、そのままシュンっと森の中へ消えていきました。
キツネよりはタヌキの方が、警戒心が強いイメージがあります。
ですが、見つけたときに「長く見ていたいから」などという理由でエサを与えたりは絶対にNG!
イタチの仲間
イタチもタヌキと同じくらい出没の可能性は低いです。北海道で見られるイタチの仲間は全部で5種類。
ニホンイタチ・エゾクロテン・ミンク・オコジョ・イイズナですね。
筆者はイタチの仲間を見たことはあるのですが、どの種類なのかは不明…。一瞬道路をバーッと横断していたのを見た程度。
友人の農家でイタチの仲間による被害もあったそう。警戒心が強いので、あまり見られない野生動物の一種ですが、偶然出会ったときは、そっとしてあげてくださいね。
ヒグマ
ヒグマは一番出会いたくない野生動物。
最近、小樽の町中に出没したという情報はありませんが、山に入るとヒグマの糞をたまに見ます。
中には最近したばかりの糞もあるので、小樽の山にもヒグマは生息していることが分かります。
実際最近では、札幌の南区に出没しているみたいですが、山にエサがなくなれば小樽の山にいるクマも町へ降りてくるかもしれません。
クマは犬よりも優れた嗅覚を持っています。さらに聴覚も優れています。
ドライブ休憩しているときに、山の途中にあるパーキングで余った食べ物をポイ捨て…なんてことは絶対にやめてくださいね!
野生動物に対して絶対にやってはいけないこと
野生動物に出会ったときに、絶対にやってはいけないことをご紹介します。
エサをあげる行為
初めて野生動物と遭遇する人は「何かをしてあげたい」という気持ちから、エサやりをしてしまう人も多いです。
しかし、エサやりは絶対にやってはいけない行為のひとつ。エサやりをすることで、野生動物が人間に慣れてしまい、人間の生活圏にまで出没するようになります。
さらに、エサをくれない人間に対して襲うこともあるかもしれません。野生動物にも人間にもよくないことばかり。
エサやりをしたい気持ちも分かりますが、絶対にしないでくださいね!
ポイ捨て
人として絶対してはいけないことでもあるのですが、ポイ捨ては絶対にNG!
これが山の中にポイ捨てをすると、そのゴミを食べた動物はその味が忘れられなくなり、食べた場所に何度も出没する可能性が高いです。
ゴミが落ちている場所に行けば、エサが見つかるかも…!と。これは、間接的なエサやり行為になるのです。
一度ゴミの味を覚えたヒグマが、何度も同じ場所に出没し、人間と遭遇してしまい襲うことだって考えられます。絶対にポイ捨てはやめてくださいね!
まとめ
今回は小樽で出会う可能性の高い野生動物について、お伝えしました。
エサやりやポイ捨てなど、間接・直接的にエサやりをしないようにお願いします。
またエゾシカやキタキツネは道路へピョンっと出てきやすい野生動物なので、山の近くを走るときなどはスピードの出しすぎにも注意して、安全運転をしてくださいね。
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